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通天閣

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神戸に住むお友達、きょうこちゃんと会える事になった。

「何処に行きたい?」

と聞かれて、「通天閣!」と即答してしまった。


と言うのも、最近通天閣を舞台にした小説を読んだばかりだったのと、とにかく濃厚な大阪を見たかったから。
なんとなく、通天閣のあたりは濃いんじゃないか、、?っと勝手におもっていた。

そしたらなんと予想は的中。通天閣の最寄の天王寺駅周辺は、かなり面白かった。

どういう訳か、自転車に乗るおじさんが沢山いるのが面白く、おばさんたちの顔が例外なくパンチが効いていてたまらず面白い。

露店を広げて、雪駄を売る店や、クールタオルを売る店などが並んでいて、昭和にタイムスリップしたみたいだった。

一本裏の道に入ったら、昼間っから立ち小便するオッサンがいる。何処にでもトイレがあるこの時代に。

取りあえず、通天閣、新世界を軽く散策して、きょうこちゃんが調べておいてくれた串カツ屋へ。初めて食べる串カツはとても美味しかった。何が美味いかと言うと、ソースと雰囲気が美味い。


来年は通天閣の100周年との事で、記念企画で通天閣⇔難波 のフリーバスが運行していたので、それに乗って難波へも行った


そのフリーバスの運転手のじいさんは、くろぶちメガネをかけていて、食い倒れ人形にそっくり。


運転しながら大阪や通天閣の歴史を話してくれる。話に夢中で、青信号なのに止まって回りの車を困らせたりと、なかなかスパイシーな運転だった。


「通天閣の周辺は、新世界と言われて、100年前は、今で言うディズニーランドほどの賑わいだったそうな。

それが時代と共に廃れて、今では大阪で一番開発の遅れた、古い地区になってしまった。

でも、開発に取り残されたからこそ、新世界には昔の大阪の姿が唯一そのまま残っていて、人情が残ってる町なのだ。

新世界の奥には、じゃんじゃん横丁と言うのがあって、そこは昔遊廓があった。客寄せの為に、三味線や太鼓を鳴らしてとても賑やかだった。その音から、じゃんじゃん横丁と呼ばれる様になった。

そしていまなおその遊廓は現役で、昼間は普通だけど、夜の遊廓は、もう何とも言えない色で、私はそれを竜宮城と呼んでいます。」


などなど、味のある関西弁で、間を上手いこといれて面白く話してくれる。おかげで新世界(天王寺)にとても戻りたくなった。



じいさんのくろぶちメガネに、レンズは入っていなかった。




親戚の家に戻ってきてから、いかに新世界が楽しかったを叔父さんに話したところ、このパンチが効きまくった新世界にて、わが父ヒロシが学生時代アルバイトをしていた事が発覚。しかもじゃんじゃん横丁のあたりらしい。

私の中で父の株が急上昇したのは言うまでもない。


ド真面目な父と、新世界との組み合わせがたまらなく面白い。


天王寺周辺は、唯一大阪らしさが残っている地域だけど、近年は開発が進められて、昔の姿がなくなって面白くない。っと叔父さんが言っていた。


開発されつくす前に、是非また新世界と言う街を見に行きたい。
by atsuko-sunaoni | 2011-08-23 01:21 | 日々のつれづれ
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