「あっこ、あっこねぇ、これがいいんだよ。
綺麗な花もいいけどね、人間もこうでなくちゃね。」
少年のように瞳をきらきらさせて、いつもそう言う。
実るほど頭を垂れる稲穂かな。
いさおじの家に飾られている稲。
いさおじがとても大事にしてる事。
会う度に、稲穂の話をしてくれる。
それを実践して生きれている人は、そうそういないと思う。
傲慢で愚かな私には、まだまだ遥か彼方のことだ。
昨日から奄美地方では豪雨で大変な被害が出ていると
ニュースでみた。
いさおじに電話をしてみた。
大丈夫だと言っていた。
元気な声が聞けてよかった。