マニリンドゥ

ネパールの山岳民族 シェルパ族。

彼らが年に一度マニリンドゥというお祭りを行う。
チベット仏教徒であるシェルパ族の神聖なお祭りだという。

エベレスト街道のトレッキング中だった私は
偶然にもその祭りの日に、祭りが行われる村まで下りてくる予定になっていたので
お祭りを見にいけた。

本来は芝居が行われる昼の部から見たかったのだか、
一緒に歩いていた仲間が高山病になり、
彼の救助にあたっていたので、村に辿りついたのは夜だった。


それでも、神聖な祭りに立ち会えた事は

とてもすばらしい体験だった。




お祭りは、標高3867Mにある、タンボチェと言う村の寺院で行われる。
富士山の山頂より、すこし標高の高いところだ。

さらなる高所から戻って来た私の体には、3867Mの空気が濃く感じられ、
とても体が軽かった。
しかし、10時間もの間、高山病患者を支えて山を歩き通した後では
宿のある村からタンボチェにいくまでの30分ほどの山越えは
きつく、途中でリタイアしたくなるほどだった。


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ここがお祭りが行われるお寺





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今宵は、夜通し唄い踊り明かすという。
まだ始まったばかりで人が少ない。
円の中心にある青い樽の中は、ヤクのミルクから作られた酒だ。
その酒を飲みながら一晩踊り明かすのだ。

見物客の私にも酒は振舞われた。
ドロッとした口当たりの、強い酒だった。





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どんどん人が増えて、円が大きくなってゆく。
男女は混ざり合わないように分かれて円になる。
若い男女は隣り合わないようになっており、
その両者をつなぎ合わせるのが中高年の女性たちだった。
お見合いの場でもあるのかな?
なんて思った。






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祭りは、満月の日に行われる。
山の向こうに月が出た。



若い男性が中心になって唄をうたう。
低いうなる様な声で唄い、それに合わせてステップを踏む。
唄は何種類かあるみたいだった。
地味な唄に、地味な踊りだ。


でもそれが、静かな山間の寺に響き心地よい。




きっと今この瞬間も、あの村は静かに月明かりに照らせているんだろうな。

そんなことを、満月の今宵、思うのであった。



マニリンドゥの思い出。



ネパール クンブ地方 タンボチェにて。
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by atsuko-sunaoni | 2010-08-24 22:18 | ネパールでの出会い
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